Sanseido Dictionary
練る
ね る 1 【練る ・錬 る ・煉 る 】一 (動 ラ 五 [四 ])一 他動詞 ① 餡 (あん )などを火にかけて ,こね固める 。《練 ・煉 》「餡を ―る 」② 膏薬 (こうやく )糊 (のり )土などをこねまぜてねばらせる 。「粘土を ―る 」「御飯つぶを ―って糊にする 」③ 繊維を灰汁 (あく )などで煮て柔らかくする 。《練 》「生糸を ―る 」④ 金属を焼いてきたえる 。《練 ・錬 》「鉄ヲ ―ル 」〈和英語林集成 三版 〉⑤ よりよいものとするために十分考えて修正を加える 。《練 》「よく ―られた文章 」「構想を ―る 」「対策を ―る 」「想を ―る 」⑥ 学問 技芸などを練磨する 。修養 経験などを積む 。《練 ・錬 》「技を ―る 」「精神を ―る 」⑦ 皮を撓 (いた )める 。なめし革にする 。《練 ・煉 》「皮を ―る 」⑧ ひねる 。ねじる 。「焼大刀の手 (た )かみ押し ―り 」〈万葉集 1809 〉⑨ 木の枝や蔓 (つる )などをたたき柔らかくして曲げる 。「かの岡に萩かるをのこ縄をなみ ―るやねりそのくだけてぞ思ふ 」〈拾遺和歌集 恋三 〉二 自動詞 (「邌る 」とも書く )① 列をつくって ,ゆっくり進む 。「提灯行列が大通りを ―って行く 」② あっちへ行ったりこっちへ行ったりして進む 。「みこしが街中 (まちなか )を ―って行く 」③ 静かに歩く 。ゆっくり歩く 。おもむろに行く 。「銀 (しろがね )の目貫の太刀をさげ佩 (は )きて奈良の都を ―るは誰が子ぞ 」〈神楽歌 〉可能 ねれる 二 (動 ラ 下二 ) →ねれる