羅生門
らしょうもん らしやう ―【羅生門 】① →羅城門 (らじようもん ) に同じ 。② 小説 。芥川竜之介作 。1915年 (大正4 )「帝国文学 」に発表 。「今昔物語 」に材を得 ,平安末期の京都を舞台に ,極限に追いつめられた人間の心理を描く 。③ 能の一 。五番目物 。観世小次郎信光作 。切能物 。渡辺綱が ,鬼が出るという噂 (うわさ )を聞いて羅生門へ行き ,格闘のすえ ,鬼の片腕を切り落とすというもの 。④ 羅生門河岸にいた遊女 。