美しい

うつくし い 4 【美しい 】（形 ）《文 シク うつく し 》一 ① 視覚的 聴覚的にきれいで心をうつ 。きれいだ 。 ↔醜い 。 「―い絵 」「―い音色 」「容姿が ―い 」② 精神的に価値があって人の心をうつ 。心に深い感動をよびおこす 。清らかだ 。「―い友情 」「心の ―い人 」二 ① （肉親に対して ）しみじみとした深い愛情を感ずるありさま 。いとしい 。「妻子 （めこ ）見ればめぐし ―し 」〈万葉集 800 〉② （特に小さなもの 幼いものなどについて ）小さくて愛らしい 。かわいらしい 。「―しきもの ，瓜にかきたるちごの顔 」〈枕草子 151 〉③ 細部まできれいに整っている 。申し分がない 。「大学の君その日の文 ―しう作り給ひて進士になり給ひぬ 」〈源氏物語 乙女 〉④ （連用形を副詞的に用いて ）心や行動がさっぱりしているありさまを表す 。きれいさっぱり 。「お前は岺さんに ―しく別れて 」〈人情本 春色英対暖語 〉穏やかに 。静かに 。「―しう頼まんしたらば 」〈歌舞伎 助六所縁江戸桜 〉〔 2 ① が原義 。 2 ① ② は 「愛し 」とも書く 。 →きれい 〕派生 ―げ （形動 ）―さ （名 ）