Sanseido Dictionary
考える
かんが える かんがへる 4 3 【考える ・勘 える 】(動 ア 下一 )《文 ハ下二 かんが ふ 》〔古くは 「かむがふ 」とも表記 〕① 物事について ,論理的に筋道を追って答えを出そうとする 。思考する 。「いくら ―えても解けない問題 」② さまざまなことを材料として結論 判断 評価などを導き出そうとする 。「転勤の件は少々 ―えさせて下さい 」「子供の将来を ―えて厳しく育てる 」③ (形容詞 形容動詞の連用形に付いて )それが …である ,という感情や評価をもつ 。…だと感ずる 。「あまり堅苦しく ―えないで下さい 」「一度の失敗を重大に ―えなくてもよい 」④ 結論を出すための材料の一つとみなす 。「相手の都合を ―えると無理は言えない 」「道の混雑を ―えて早めに出る 」⑤ 計画する 。意図する 。「人員削減を ―えている 」⑥ 工夫して新しいものを作る 。「この機械を ―えた人は天才だ 」「いいことを ―えた 」⑦ 罪を問いただす 。処罰する 。「(閻魔 (えんま )ノ庁デ )―へられつる事ども ,ありつる有様 」〈宇治拾遺物語 8 〉⑧ 比較検討や占いの結果に基づいて判断する 。「宿曜の賢き ,道の人に ―へさせ給ふにも 」〈源氏物語 桐壺 〉 →思う (補説欄 )