能因
のういん 【能因 】[988 〜?]平安中期の歌人 。俗名 ,橘永愷 (ながやす )。出家して摂津古曽部 (こそべ )に住んだので古曽部入道と呼ばれた 。藤原長能 (ながよし )(ながとう )に和歌を学び ,これが歌道師承の先蹤 (せんしよう )といわれる 。諸国を行脚 ,歌枕を訪ねた 。「後拾遺和歌集 」以下の勅撰集に六七首入集 。著 「能因歌枕 」,私撰集 「玄々集 」,家集に 「能因法師集 」がある 。