Sanseido Dictionary
蓴菜
じゅんさい 0 【蓴 菜 】① スイレン科の多年生水草 。池沼に自生 。茎は泥中の根茎から長く伸び ,楕円形の葉を互生 。夏 ,水上に花柄を出して暗紅紫色の花を開く 。茎 葉にぬめりがあり ,若い芽 葉を食用にする 。蓴 。古名ヌナワ 。季 夏 ② 〔ぬめりをもつことから ,それにたとえていう 。近世上方語 〕ぬらりくらりと ,どっちつかずであること 。「こなさんがた ―とはなぜに言ふえ 。はておまへ追従ばかり言ふて ,あちらでもこちらでもぬらりぬらりといふ心じやわいのう 」〈浮世草子 世間旦那気質 〉