Sanseido Dictionary
蜻蛉
あきず あきづ 【〈蜻蛉 〉・秋津 】〔平安時代以降は 「あきつ 」とも 〕トンボの異名 。季 秋 「手腓 (たこむら )に (あむ )かきつきそのを ―早咋 (はやぐ )ひ 」〈古事記 下 〉
蜻蛉
あきつ 【〈蜻蛉 〉・秋津 】〔古くは 「あきづ 」〕トンボの異名 。季 秋 →あきず (蜻蛉 秋津 )
蜻蛉
えんば ゑんば 【〈蜻蛉 〉】トンボの古名 。
蜻蛉
かげろう かげろふ 2 0 【〈蜻蛉 〉・〈蜉蝣 〉】① カゲロウ目の昆虫の総称 。多くは体長10 ~15 ミリメートル 。体はか弱く細長で ,二本または三本の糸状の尾がある 。はねは膜状で ,後ろばねは小さいかまたは欠如する 。不完全変態を行い ,若虫は水中で一年以上を過ごし ,羽化して亜成虫となり ,さらに脱皮して成虫となる 。成虫の寿命は数時間から一週間ぐらいで ,短命ではかないもののたとえにされる 。日本にはヒラタカゲロウ トビイロカゲロウなど約60種が知られる 。ウスバカゲロウ クサカゲロウなどはアミメカゲロウ目に属し ,分類上は異なった種類 。季 秋 〔陽炎 (かげろう )のゆらめきを思わせる飛び方をするところからの名といわれる 〕② トンボの古名 。かぎろう 。和名抄
蜻蛉
せいれい 0 【蜻 蛉 】トンボの別名 。
蜻蛉
とんぼ 0 【〈蜻蛉 〉・〈蜻蜓 〉】① トンボ目の昆虫の総称 。世界で約6000種が命名されている 。熱帯に多く ,日本には ,約200種がいる 。目は大きな複眼で ,発達した口器をもつ 。胴は細長い棒状で ,細長い二対の羽をもつ 。幼虫は水中にすみ ,ヤゴと呼ばれ ,成虫とともに害虫を捕食するので益虫とされる 。あきつ 。かげろう 。とんぼう 。だんぶり 。季 秋 ② 多色印刷で ,刷り合わせを正確にするため ,版面につける見当合わせ用の十字形の印 。③ (「筋斗 」とも書く ) →とんぼ返り に同じ 。 →とんぼをきる ④ →とんぼ持ち の略 。
蜻蛉
とんぼう とんばう 0 【〈蜻蛉 〉】 →とんぼ (蜻蛉 )1 に同じ 。季 秋