Sanseido Dictionary
装う
よそ う よそふ 2 【装 う 】一 (動 ワ 五 [ハ 四 ])① 0 飯や汁を器に盛る 。よそる 。「ごはんをもう一杯 ―ってください 」② 飾りととのえる 。しつらえる 。「中の間は院のおはしますべき御座 (おまし )―ひたり 」〈源氏物語 若菜下 〉③ 船出 出発の準備 整備をする 。「おしてるや難波の津ゆり舟 ―ひ我 (あれ )は漕ぎぬと妹に告ぎこそ 」〈万葉集 4365 〉④ ととのった衣服を身につける 。よそおう 。「ぬば玉の黒き御衣 (みけし )をまつぶさに (=完全ニ )取り ―ひ 」〈古事記 上 〉可能 よそえる 二 (動 ハ 下二 )飾りととのえる 。身じたくをする 。「色々に ―へたる指貫姿 」〈今昔物語集 31 〉
装う
よそお う よそほふ 3 0 【装う ・粧 う 】(動 ワ 五 [ハ 四 ])〔動詞 「装 (よそ )ふ 」の未然形に ,継続の助動詞 「ふ 」の付いた 「よそはふ 」の転 〕① 立派な衣服や装身具で身なりをととのえる 。正装する 。「絹のドレスに身を ―った夫人 」② 実際はそうではないのに ,いかにもそうであるかのように見せかける 。「学生を ―う 」「犯人は客を ―って店に入った 」③ 出発の準備をととのえる 。「一人の男小舟を ―ひ此方へ向つて漕ぎ出せしが 」〈いさなとり 露伴 〉④ 衣服 用具などを身につける 。「王公卿相 ,花の袂を ―ひ ,玉のくつばみをならべ 」〈平家物語 8 〉可能 よそおえる