西行桜
さいぎょう ざくら さいぎやう ―【西行桜 】① 能の一 。四番目物 。世阿弥作 。大勢の花見客のため閑居の楽しみを妨げられた庵室の西行は ,それが花の咎 (とが )であると歌に詠む 。やがて ,桜の精が現れ ,西行の歌に反論して桜の名所を語り ,ともに春宵 (しゆんしよう )の興趣を楽しむ 。② 地歌の一 。菊崎検校作曲 。手事物 (てごともの )。 ① に基づく 。