Sanseido Dictionary
賓頭盧
びんずる びんづる 【賓頭盧 】〔梵 Piṇḍola -bharadvāja 〕① 十六羅漢の第一 。阿羅漢果を得たが ,神通力をもてあそんで釈迦に呵責 (かしやく )され ,涅槃 (ねはん )を許されず ,釈迦の入滅後も衆生 (しゆじよう )の救済にあたった 。白髪と長眉 (ちようび )の姿で示される 。小乗仏教寺院では上座として ,禅寺でも聖僧としてまつった (後に文殊に代わられた )。日本では堂の前に置き ,これを撫でると除病の功徳があるという俗信が広まった 。おびんずるさま 。賓頭盧尊者 。なでぼとけ 。② 1 〔 ① の頭がつるつるであることから 〕禿頭 (とくとう )。また ,その人 。