Sanseido Dictionary
赴く
おもぶ く 【赴 く ・趣 く 】一 (動 カ 四 ) →おもむく 1 に同じ 。二 (動 カ 下二 ) →おもむく 2 に同じ 。「父が …―け教へけむ事 ,過たず失はず 」〈続日本紀 天平勝宝一宣命 〉
赴く
おもむ く 3 【赴く ・趣 く ・趨 く 】〔面 (おも )向く ,の意 〕一 (動 カ 五 [四 ])① ある場所 方角に向かって行く 。「任地へ ―く 」② ある状態に向かう 。「病気が快方に ―く 」「勢いの ―くところ 」「よき方に ―きて吹くなり 」〈竹取物語 〉③ その方に心が向かう 。「ひたみちに行ひに ―きなむに 」〈源氏物語 御法 〉④ 従う 。同意する 。「『…』など語らふに ,ふたりは ―きにけり 」〈源氏物語 玉鬘 〉二 (動 カ 下二 )① ある場所 方角へ行かせる 。「岳の上より南の添 (そい )を下り様に ―けたり 」〈今昔物語集 25 〉② ある方面にしむける 。従わせようとして説得する 。「仏の道に ―けむも ,貴きこととは言ひながら 」〈源氏物語 横笛 〉③ そのような方向で考える 。「似げなき御事とも ―け侍らず 」〈源氏物語 末摘花 〉