Sanseido Dictionary
軽い
かる い 0 【軽い 】(形 )《文 ク かる し 》① 目方が少ない 。比重が小さい 。また ,そのように感じられる 。「―い荷物 」「木は石より ―い 」② 疲れや悩みがなくて ,軽快に感じられる 。「体が ―い 」「足取りも ―く家に帰る 」「謝ったら気持ちが ―くなった 」③ 軽薄である 。軽率だ 。慎重でない 。「尻が ―い 」「口が ―い 」「出でていなば心 ―しといひやせむ 」〈伊勢物語 21 〉④ 重量感に乏しく ,攻略しやすい 。「―い球を投げる投手 」⑤ 重要でない 。大切でない 。「責任が ―い 」「姫君の御おぼえなどてかは ―くはあらむ 」〈源氏物語 若菜下 〉⑥ 程度が小さい 。微細だ 。「―い傷 」「罪が ―い 」 ①~⑥ ↔重い ⑦ 人の心に重圧感を与えない 。緊張を要求しない 。「―い読み物 」「―い音楽 」⑧ 本格的でない 。あっさりしている 。「―い食事 」「味が ―い 」「―く一杯やる 」⑨ (多く 「かるく 」の形で )力や気持ちの入れ方が小さい 。ちょっと 。「―くバットを合わせる 」「―く会釈する 」物事をなしとげるのに苦労を要しないさま 。容易だ 。「―く予選を通過する 」「そんなことは彼にとっては ―いものだ 」〔平安中期には 「かろし 」の形も用いられるようになる 〕派生 ―げ (形動 )―さ (名 )―み (名 )
軽い
かろ い 2 【軽い 】(形 )《文 ク かろ し 》 →かるい (軽 ) に同じ 。「平素よりは御口も ―く 」〈不言不語 紅葉 〉「仏 聖も罪 ―きをこそ導きよくし給ふなれ 」〈源氏物語 蓬生 〉〔現在では ,一般に 「かるい 」が用いられる 〕派生 ―み (名 )