Sanseido Dictionary
通ずる
つう ずる 0 【通ずる 】(動 サ 変 )《文 サ変 つう ず 》一 自動詞 ① ある道筋を経由して ,一方から他方に達する 。道などが ,ある場所へ至る 。「都へ ―ずる道 」交通 通信ができる状態になる 。「奥地まで鉄道が ―ずる 」「電話が ―じない 」道筋にさまたげとなるものがない状態になる 。道筋が開ける 。「電流が ―ずる 」② 気持ちや言葉などが相手に伝わって理解される 。「誠意が ―ずる 」「英語が ―じない国 」「洒落の ―じない人 」③ 双方のいずれにもつながる 。共通する 。また ,物事一般にあてはまる 。通用する 。「彼とは一脈 ―ずるところがある 」「現代にも ―ずる問題 」④ 深く知っている 。精通する 。「内部の事情に ―ずる 」⑤ ひそかに交わりをもつ 。敵とつながりをもつ 。内通する 。「敵と ―ずる 」男女が肉体関係を持つ 。⑥ 通る 。かよう 。「息は鼻より ―ずべし 」〈正法眼蔵 〉⑦ 大小便が出る 。日葡 二 他動詞 ① 一方から他方へ至らせる 。「海岸沿いに道を ―ずる 」「電流を ―ずる 」② 気持ちや考えなどを相手に伝える 。知らせる 。「来意を ―ずる 」③ 人や物を相手方に届ける 。「鈴索を引き鳴らして謁を ―じ 」〈舞姫 鷗外 〉「音信ヲ ―ズル 」〈日葡辞書 〉④ 心をかよわせる 。「…とよしみを ―ずる 」「…と気脈を ―ずる 」⑤ (「…を通じて 」の形で )あるものを経由する 。また ,仲介の手段とする 。「秘書を ―じて面会を乞う 」物事が全体に行きわたる 。「四季を ―じて暖かい 」「生涯を ―じて守りぬいた信念 」慣用 有無 (うむ )相 ―気脈を ―刺 (し )を ―情を ―一念天に通ず 款 (かん )を通ず 窮すれば通ず