Sanseido Dictionary
遊ぶ
あす ぶ 0 【遊 ぶ 】(動 バ 五 [四 ])「あそぶ 」の転 。「君だつてもなにも ―んでゐて食へると云ふ身分でも有るまい 」〈浮雲 四迷 〉
遊ぶ
あそ ぶ 0 【遊ぶ 】(動 バ 五 [四 ])① 仕事や勉強をせず ,遊戯などをして楽しく時を過ごす 。「かくれんぼをして ―ぶ 」「よく学びよく ―べ 」② 酒 女 ギャンブルなどで楽しむ 。遊興をする 。「―ぶ金に困る 」③ 職をもたず ,ぶらぶらする 。「定年後は ―んで暮らす 」④ その物の機能 価値が十分に活用 利用されない状態で放置されている 。「広い土地が ―んでいる 」「―んでいる金が少しある 」「手が ―んでいる 」⑤ 〔漢字 「遊 」にその意味があることから 〕(「…に遊ぶ 」の形で )離れた土地へ行って風物を楽しむ 。また ,勉学する 。「友人と琵琶湖に ―ぶ 」「若き日に留学生としてウィーンに ―ぶ 」⑥ 野球で ,投手が打者の打ち気をそらすため ,故意にボールとなる投球をする 。「一球 ―ぶ 」⑦ 歌舞 管弦をして楽しむ 。「三日うちあげ ―ぶ 」〈竹取物語 〉「趙王と秦王と共に ―びしに ,…秦王命じて弾ぜしむ 」〈正法眼蔵随聞記 〉⑧ 人をからかう 。もてあそぶ 。「けつくあつちに ―ばれた 」〈滑稽本 東海道中膝栗毛 2 〉⑨ 鳥獣や魚が ,あたりを動きまわる 。「白き鳥のはしと脚と赤き ,川のほとりに ―びけり 」〈古今和歌集 羇旅詞 〉〔「古事記 」に天若日子 (あめわかひこ )の葬儀を 「日 (ひ )八日 (やか ),夜 (よ )八夜 (やよ )を遊びき 」とあるように ,「遊ぶ 」はもと ,日常の業務を一時やめて ,儀式や祭礼を行うことを意味した 。また ,儀式や祭礼には歌 音楽が奏されたことから ⑦ の意味が生じた 〕可能 あそべる