つれない
つれな い 3 (形 )《文 ク つれな し 》一 人の気持ちを思いやろうとしない 。思いやりがない 。冷淡だ 。無情だ 。「―く断る 」「―い人 」二 ① そしらぬ顔をしている 。よそよそしい 。平然としている 。「―き顔なれど ,女の思ふこと ,いといみじきことなりけるを 」〈大和物語 149 〉② 思うにまかせない 。意のままにならない 。「しかも ―く過ぐるよはひか 」〈古今和歌集 雑上 〉③ 変化を示さない 。もとのままだ 。「あかあかと日は ―くも秋の風 (芭蕉 )」〈奥の細道 〉「雪の山 ―くて年もかへりぬ 」〈枕草子 87 〉④ 恥知らずだ 。あつかましい 。「恥ある者は討ち死にし ,―き者は落ちぞゆく 」〈平家物語 8 〉〔「連れ無し 」で ,関係がないさまを表すのが原義 。古くは 2 ③ のように自然現象に対しても用いられた 。平安時代には 1 の意でも用いられ ,次第に対人関係における冷淡さを意味することが多くなった 〕派生 ―げ (形動 )―さ (名 )
つれない 〖不親切な 〗unkind, unfriendly ; 〖冷淡な 〗cold, cold-hearted .▸ つれなくする treat 〘him 〙 unkindly [coldly ].▸ つれない女 a cold-hearted woman .▸ 彼がメアリーにデートを申し込んだとき彼女はつれなく ⦅そっけなく ⦆断わった When he asked Mary for a date, she refused bluntly [flatly ]. (!she 以下は, 口語で she gave him the cold shoulder . ともいえる.「つれなく扱った 」の意 )