しか

しか （助動 ）〔過去回想の助動詞 「き 」の已然形 〕 →き （助動 ）

しか

しか （係助 ）体言またはそれに準ずるもの ，動詞の連体形 ，形容詞 形容動詞の連用形 ，格助詞などに付き ，下に常に打ち消しの語を伴って用いる 。特定の事柄 条件だけを取りあげて ，それ以外のものをすべて否定する意を表す 。また ，「だけしか 」の形で一層強い限定の意を表す 。「その事を知っているのは彼 ―いない 」「正解者はたった一人だけ ―おりませんでした 」〔くだけた言い方では 「っきゃ 」となることがある 。「ぼくがやるっきゃないだろう 」〕

しか

しか （終助 ）〔上代では 「しか 」であったが ，のち 「しが 」ともいわれるようになった 〕自己の動作に関して望み願う気持ちを表す 。「てしか 」「にしか 」の形で用いられることが多い 。…したい 。…したいものだ 。「まそ鏡見 ―と思ふ妹 （いも ）も逢はぬかも 」〈万葉集 2366 〉「おもふどち春の山辺に打ちむれてそこともいはぬたびねして ―」〈古今和歌集 春下 〉「伊勢の海に遊ぶあまともなりに ―浪かき分けてみるめ潜 （かず ）かむ 」〈後撰和歌集 恋五 〉〔語源については ，過去の助動詞 「き 」の已然形 「しか 」からの転 ，過去の助動詞 「き 」の連体形 「し 」に係助詞 「か 」の付いたものなどの説がある 〕

しか

しか （連語 ）〔副助詞 「し 」に係助詞 「か 」が付いたもの 〕「いつしか 」「なにしか 」の形で用いられることが多い 。「いつ ―と霞みわたれる梢どもの ，心もとなき中にも 」〈源氏物語 末摘花 〉「あづまぢのさやのなか山なかなかになに ―人を思ひそめけむ 」〈古今和歌集 恋二 〉〔下にさらに助詞 「も 」が付いても用いられる 。現代語では副詞 「いつしか 」の中に残存している 〕 →いつしか →なにしか

しか

しか 【鹿 】〘動物 〙a deer (複数 ~); 【雄 】a stag, a buck ; 【雌 】a hind, a doe ; 【子鹿 】a fawn .▸ シカの皮 deerskin, buckskin .▸ シカの角 an antler / (1対 ) a pair of antlers .▸ シカの肉 venison .▸ 奈良にはシカがたくさんいる There are a lot of deer [╳deers ] in Nara .鹿を追う者は山を見ず Those who are absorbed in one thing lose sight of other things .

しか

しか 【市価 】a market price [value ].▸ 市価の変動 market fluctuations .

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しか 【歯科 】dentistry, dental surgery .歯科医 a dentist / a dental surgeon .歯科医院 a dentist's (office ) / a dental office [clinic ].歯科技工士 a dental technician .歯科大学 a dental college .