Sanseido Dictionary
ぬか
ぬか (終助 )〔上代語 〕動詞の未然形に付いて ,願望の意を表す 。…てくれないかなあ 。…てほしいなあ 。「我妹子ははやも来 ―と待つらむを沖にや住まむ家付かずして 」〈万葉集 3645 〉「この見ゆる雲ほびこりてとの曇り雨も降ら ―心足らひに 」〈万葉集 4123 〉〔本来は ,上代における打ち消しの助動詞 「ぬ 」に係助詞 「か 」の付いた語とみられるが ,「ぬ 」にはすでに打ち消しの意が薄れて ,「ぬか 」で願望の意を表す助詞化したものとされる 〕
ぬか
ぬか (連語 )〔打ち消しの助動詞 「ず 」の連体形 「ぬ 」に疑問の係助詞 「か 」の付いたもの 〕打ち消しの意を込めた疑問の意を表す 。…ないのか 。「今は来じと思ふものから忘れつつ待たるることのまだもやま ―」〈古今和歌集 恋五 〉「親の顔はゆかしきものとこそ聞け 。さもおぼされ ―」〈源氏物語 玉鬘 〉
Sanseido Wisdom Dictionary
ぬか
ぬか 【糠 】rice bran .▸ ぬかみそ (⇨糠味噌 (ぬかみそ ))糠にくぎ ▸ そんなことをしたってぬかにくぎだ ⦅ことわざ ⦆【砂地を耕すようでまったくむだだ 】It is like plowing /pláuiŋ / the sand (s ).▸ 先生の忠告も彼にはぬかにくぎだった ⦅何の効果もなかった ⦆The teacher's advice had no effect on him .