ならく
ならく 〔伝聞推定の助動詞 「なり 」のク語法 〕(動詞 「言ふ 」「聞く 」などの下に付いて ,「言ふならく 」「聞くならく 」の形で )「人の言うには 」「聞いていることには 」などの意を表す 。「言ふ ―,奈落も同じ泡沫 (うたかた )の ,あはれは誰も変はらざりけり 」〈謡曲 清経 〉「聞く ―,岩栖礀飲 ,大に人世を忘るるは道人の幽趣なり 」〈太平記 24 〉
ならく 【奈落 】1 【地獄 】Hell ; 【どん底 】(a ) hell ; the abyss .2 【舞台の床下 】a trap cellar .奈落の底 ▸ 奈落の底 ⦅失意の極 ⦆に突き落とされる be plunged [thrown ] into the abyss of despondency .